【 市松人形(女の子) 両足の外れ 取り付け直し 】
今回の修理事例は市松人形の両足の外れで取り付けのご依頼でした。
修繕前画像(全体)
修繕前画像(足アップ)
当工房では数多く、ご相談いただいたり、修理している事例の一つです。
大切にされていても接着剤や取り継ぎ布自体の劣化などで外れてしまいます。
まずは、現状の取り継ぎ布や取り付ける部分の長さを測り、必要な布地の採寸を行います。
布地を仕上がり寸法で始末をしてから、取り付けます。
取り付ける時も注意が必要です。左右対称になるように取り付けるので始まりと終わりが同じ様に仕上げます。
焦りは禁物で接着した部分が完全に乾くまでは次の作業には進めません。
ちゃんと固定出来たら、次の工程に進み、取り継ぎ布の中に綿を詰めていきます。
綿の詰め具合も重要で詰め過ぎても、お人形の動きが鈍くなり、程よい詰め具合を見極めるのも職人の技の一つです。
綿詰め用に開けていた布地部分を手縫いで綴じたら、完成になります。
修繕後画像(全体)
修繕後画像(足アップ)
あらゆる修理・修復のご依頼があっても一つ一つ、丁寧に作業を進めさせていただきます。
お客様の大切なお人形を心を込めて修理させて頂いております。