【 旧四番雛人形 お雛様の髪付け 】
お客様が長年、大切に保管して頂いていた雛人形でも年数が経てば、見た目は綺麗でも中身がボロボロの状態になっている事があります。
古ければ古いほど、天然素材を使って雛人形を作っている為、自然と風化が進んでいると言う事でもあります。
それは見た目では判断しづらく、職人も慎重かつ丁寧に作業をしているのですが中身がボロボロになっているのは気づきにくく、ふとした瞬間に力の入れ具合で崩れてしまう事もあります。
髪付け師に髪を結ってもらっている最中に崩れてしまったお雛様です。
細心の注意を払って作業をしていたのですが、中身が粉の状態になっているとは気付けず、力を入れた瞬間に崩れてしまいました。
(表面にヒビ割れ等がでていたら気付けるのですが・・・)
しかし、私たち、修理の職人衆が集まっております。
作業中に崩れてしまったとしても、修復は可能です。
面相が残っていたこともあり、見た目もそのままで修復する事が出来ました。
もう、力を加えても崩れる事の無いよう、中から固めた上で髪の結い直しをしました。
髪の毛も問題なく結う事ができ、綺麗に仕上げることが出来ました。
お人形を代々、引き継がれて大切にされている事はとても喜ばしい事です。
ただ、江戸、明治、大正時代頃のお人形は特に天然素材で出来ていることもあり、見た目では今回のように判断がつきづらいお品物もあります。お修理を当工房にご依頼して下さる時、今回のように見た目が綺麗でも中身がボロボロの場合もあります。細心の注意を払って作業を進めていますが崩れてしまう場合もございます。
しかし、当工房であれば何の問題もございません!
今回のように修復する事が可能でございます。
自信を持って、お任せ下さいと言える職人が揃っております。