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人形修理職人ネットワーク 福田匠庵

人形修理職人ネットワーク 福田匠庵とは

思い出がそれぞれの形をしているように、人形修理もひとつの技能では解決できません。お客様にとって唯一の人形修理に取り組むには、唯一の技を持つ職人が「集まる」必要があります。
職人技術や心は「唯一」のものです。マニュアル等により、均一化されるものではありません。そして、ここ京都には、マニュアルにはできない、豊かな心と伝統技術が連綿と受け継がれています。この町に育った「唯一の技と心」をもつ職人達の集まり。それが福田匠庵です。

人形修理職人ネットワーク
福田匠庵
主宰 福田眞一
【 雛人形(殿) お顔にカビ カビ落とし 】
【 雛人形(殿) お顔にカビ カビ落とし 】


こちらが修繕前画像です。

【 雛人形(殿) お顔にカビ カビ落とし 】_a0090989_09143667.jpg


今回の修理依頼はお顔のカビ落としです。
(修理内容で最も多い事例です。)

表面に付いているだけのカビもあれば、中まで浸透してしまっているカビもあり、直し方も時と場合に応じて臨機応変に対応させていただいておます。

今回は中まで浸透してしまっていたので、まずは表面のカビを落とせるだけ落とし、中まで浸透したカビは削り落として、全てのカビを落とします。
少しでも残っていたら、再びカビが発生する恐れがありますので、慎重に確認しながらカビを排除していきます。

削り落とした部分は埋めて、成形して色を塗り直して仕上げていきます。
元通りのきれいなお顔に修復させていただきます。


こちらが修繕後画像です。

【 雛人形(殿) お顔にカビ カビ落とし 】_a0090989_09143039.jpg

# by fukudashoan | 2021-10-16 09:17 | 修理事例
【 高砂人形 着物の着せ替え 】
【 高砂人形  着物の着せ替え 】

高砂人形は「長寿」と「夫婦円満」の縁起物です。
尉(じょう=おじいさん)が持つ熊手には『福をかき集める』、姥(うば=おばあさん)が持つ箒には『邪気を払う』という意味があるようです。


こちらは修繕前画像です。

【 高砂人形 着物の着せ替え 】_a0090989_09245510.jpg
今回の修理依頼は着物の着せ替えです。
お客様と相談し、着物の生地は当工房にお任せしていただけることになりましたのでお人形に合う生地を選ばせていただきました。
色や生地選びは雰囲気を壊さないように、考えに考え抜いて慎重に選ばせていただきました。

こちらが修繕後画像です。

【 高砂人形 着物の着せ替え 】_a0090989_09245462.jpg
新しくなった着物を着付けると華やかさが戻ってきたかのようです。




# by fukudashoan | 2021-10-02 09:27 | 修理事例
【 陶製人形 首の折れ 修復 】
【 陶製人形 首の折れ 修復 】

今回は可愛らしい少女のお人形の修理依頼です。



修繕前画像
【 陶製人形 首の折れ 修復 】_a0090989_09474732.jpg

陶製人形の首の折れの修理依頼ですが、当工房では陶製人形、博多人形と数多くの修理事例を扱っておりますので、雛人形に限らず、どんな人形でもお直しをさせて頂きます。

接合部分の筋目をわからないように、色を差していきます。
色の調整が難しいですが職人さんの手にかかれば元の可愛らしいお人形に修復する事が可能です。



修繕後画像
【 陶製人形 首の折れ 修復 】_a0090989_09475297.jpg

# by fukudashoan | 2021-09-24 09:51 | 修理事例
【 木目込み立雛一対 髪の毛の結い直し 】
【 木目込み立雛一対 髪の毛の結い直し 】

雛人形のルーツとなったのは『ひとがた』。
つまり立った形なので、立雛はお殿様とお姫様の二人だけの立ち姿の状態で飾られます。シンプルで人形自体の美しさが引き立ちます。


修繕前画像

【 木目込み立雛一対 髪の毛の結い直し 】_a0090989_09440555.jpg




















今回の修理依頼は髪の毛の結い直しです。
髪の毛が残っている場合は髪の毛の長さをはかり、同じくらいの長さで結い直していきます。
毛の量は抜け落ちている事が多いので、少し多めにバランス良く付けていきます。

髪の毛の結い直しで立ち姿の美しさが蘇ったかのようです。

修繕後画像

【 木目込み立雛一対 髪の毛の結い直し 】_a0090989_09440023.jpg


# by fukudashoan | 2021-09-18 09:45 | 修理事例
【火炎太鼓 金泥塗り直し/図柄の手描き】
【 火炎太鼓 金泥の剥離 塗り直しと図柄の手描き 】

火炎太鼓は五楽人(元服後の成人男子の姿の人形)が持つ楽器です。
炎を象った火炎太鼓は真ん中に飾られ、五人囃子とは印象も変わり迫力のあるものになります。因みに五楽人が演奏するのは雅楽とされています。


今回の修理内容は火炎太鼓の金泥の剥がれと図柄の手描きです。

修繕前画像1(表面)
【火炎太鼓 金泥塗り直し/図柄の手描き】_a0090989_09480323.jpg
修繕前画像2(裏面)
【火炎太鼓 金泥塗り直し/図柄の手描き】_a0090989_09475782.jpg
表裏の面の塗料を全て剥がし、金泥を塗り、面を綺麗に仕上げていきます。
図柄は全くわからないので、参考資料を基に手描きします。
一発勝負なので、緊張感のはしる作業の一つになります。
当工房の職人は図柄の模写も可能ですが、一から新たに手描きする事も可能でございます。

その後、太鼓が外れていたので枠にはめ直せば完成です。

修繕後画像1(表面)
【火炎太鼓 金泥塗り直し/図柄の手描き】_a0090989_09480872.jpg
修繕後画像2(裏面)
【火炎太鼓 金泥塗り直し/図柄の手描き】_a0090989_09481208.jpg

# by fukudashoan | 2021-09-11 09:53 | 修理事例


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