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人形修理職人ネットワーク 福田匠庵

人形修理職人ネットワーク 福田匠庵とは

思い出がそれぞれの形をしているように、人形修理もひとつの技能では解決できません。お客様にとって唯一の人形修理に取り組むには、唯一の技を持つ職人が「集まる」必要があります。
職人技術や心は「唯一」のものです。マニュアル等により、均一化されるものではありません。そして、ここ京都には、マニュアルにはできない、豊かな心と伝統技術が連綿と受け継がれています。この町に育った「唯一の技と心」をもつ職人達の集まり。それが福田匠庵です。

人形修理職人ネットワーク
福田匠庵
主宰 福田眞一
【 子供大将人形 頬の欠損 修復 】
【 子供大将人形 頬の欠損 修復 】

今回の修復品は子供大将人形の頬の欠損のため、修復のご依頼がありました。

(修繕前画像1
【 子供大将人形 頬の欠損 修復 】_a0090989_10553201.jpg

(修繕前画像2)
【 子供大将人形 頬の欠損 修復 】_a0090989_10553963.jpg

当工房の修復方法の一つとして、欠損部分のみを触り、他の部分は問題が無ければ、そのままの状態で残し、修復部分が分からないようにする方法があります。
今回はその方法で思い出のあるお人形の雰囲気を壊さないように気を付けながら、作業に取り組みます。

(修繕後画像1)
【 子供大将人形 頬の欠損 修復 】_a0090989_10560082.jpg

(修繕後画像2
【 子供大将人形 頬の欠損 修復 】_a0090989_10560594.jpg


頬の部分だけですが、その部分だけを直すのにも技術がいります。
特に乾燥・養生を重点的にして、欠損部分が浮き出てこないか筋目が分からないようになったかを慎重に確認しながら、仕上げていきます。
もし、途中で不具合が出たら、やり直したり、方法を変えながら、作業を進めていきます。

これまでに色々な材質の修復品を扱ってきておりますので、何かお困りの際は諦めずに、まずは当工房までお気軽にご相談くださいませ。




# by fukudashoan | 2023-05-17 09:00 | 修理事例
博多人形 右手・右袖の欠損 修復
【 博多人形 右手・右袖の欠損 修復 】

福岡だけでなく、日本の「美」を代表する存在として国内外から高い評価を受ける博多人形。

その歴史は古く、約800年前には既に素焼き人形をめでる習慣があったことが知られています。
写実的な表情、肌や着物の柔らかな曲線造形、彩色による美しさが特徴です。
福岡県が世界に誇る無形文化財の一つになっています。

(修繕前画像1)
博多人形 右手・右袖の欠損 修復_a0090989_14310462.jpg

今回の博多人形は「歌舞伎もの」をモチーフにした人形で右手・右袖の欠損のため、修復依頼でした。

修繕前後画像を見て頂けたら分かるように、当工房の職人技が光る修復作業の一つです。
まずは補強をしながら、外れた右手をバランスを確認しながら接着固定し、不足している部分は石粉粘土で埋めて、乾燥・養生を確実にしてから形の成形をします。
その後、色塗補修をしますが、大事なのは筋目を隠しつつ、周りの色に合わせて違和感なく仕上げていく事です。

(修繕後画像1)
博多人形 右手・右袖の欠損 修復_a0090989_14311594.jpg


完成後は、何処が壊れていたのか分からない位に元通りになった修復品です。




# by fukudashoan | 2023-05-10 09:00 | 修理事例
【 御所人形  笛の不足  】
【 御所人形  笛の不足 新調取り付け固定 】

御所人形とは宮中をはじめ、京都の公家の間で好まれていた幼い子供の人形です。頭が大きく、まるまるとした姿が特徴的なお人形です。ふっくらと愛らしい子供のあどけなさがよく表現されています。


(修繕前画像1)

【 御所人形  笛の不足  】_a0090989_10342778.jpg

今回は手持ちの笛の不足で新調取り付けの修理ご依頼でした。

当工房の手持ちの笛でバッチリと大きさが合う笛がございましたので、それを取り付け固定させていただきました。

お人形の大きさによっては既製品のサイズに合わないものもございますが、当工房では一からお人形のサイズに合わせて製作も可能です。
今回は笛でしたが、烏帽子やら銚子(官女)、太鼓(五人囃子)など色々なものを製作可能です。特殊なものでは杖なども木を一から彫って製作したりもします。


(修繕後画像1)

【 御所人形  笛の不足  】_a0090989_10342488.jpg

お人形に持たせる小道具を紛失してしまった場合、当工房に一度、お問い合わせください。





# by fukudashoan | 2023-05-03 09:00 | 修理事例
【 櫃 金物のサビ 本金メッキ仕上げ 】
【 五月物 櫃 角・平金物のサビ 本金メッキ仕上げ 】

5月の節句に向けての修理がラストスパートを迎えております。
今回の修理内容は櫃の角・平金物のサビで本金メッキ仕上げをしました。

(修繕前画像1 全体)

【 櫃 金物のサビ 本金メッキ仕上げ 】_a0090989_10300635.jpg

(修繕前画像2 アップ)

【 櫃 金物のサビ 本金メッキ仕上げ 】_a0090989_10300558.jpg

まずは櫃に付いた角・平金物が釘で打たれているので、金物が壊れない様に丁寧に外していきます。その後はメッキ屋さんに出して、本金メッキ仕上げをしていただき、綺麗になった金物をそれぞれの位置に戻していきます。


(修繕後画像1 全体)

【 櫃 金物のサビ 本金メッキ仕上げ 】_a0090989_10295522.jpg

(修繕後画像2 アップ)

【 櫃 金物のサビ 本金メッキ仕上げ 】_a0090989_10295988.jpg
新品同様の輝きになって、付け直すのでご満足いただける仕上がりになります。
金物以外にも櫃自身にキズが入ったり、凹みが生じた場合でも、当工房では修理させて頂きます。

人形に関することであれば、修理以外にも素朴な疑問でもお寄せ下さいませ。
色々な得意分野の職人がおりますので、お答えします!
皆様からのメール・電話をお待ちしております。






# by fukudashoan | 2023-04-26 09:00 | 修理事例
【 起き上がりこぼし 表面の塗料の欠損 】
【 起き上がりこぼし 表面の塗料の欠損  修復 】


(修繕前画像1)

【 起き上がりこぼし 表面の塗料の欠損 】_a0090989_10255301.jpg

今回は珍しいお人形の修理依頼がありました。
ちょうど手の平にのるサイズの起き上がりこぼしの表面の塗料の欠損で修復のご依頼でした。
全体的に汚れもあり、修復と共に汚れ落としもさせて頂きました。

まずは、全体の汚れを落とし、前面部分の塗料の欠損部分の作業に入ります。
石粉粘土を薄く盛り、乾かし、周りと同じ厚みになるように確認しながら、形を整えていきます。その後、充分な養生をして、割れ等が出てこないか確認をしてから色塗りの作業を始めます。色塗りの材料にはアクリル絵の具を使用し、こちらも薄く何回も乾かしながら、色の調整をしつつ仕上げていきます。
こちらの修理費用は¥16,500-(税込)で、修理期間は約1か月となっております。


(修繕後画像1)

【 起き上がりこぼし 表面の塗料の欠損 】_a0090989_10255725.jpg


修理価格は画像や現物を見せて頂いてから、職人が判断いたします。メールもしくは現物をお送り頂ければ、すぐに対応させていただきます。

納期もなるべく、お客様のご要望にお応えするように心がけておりますが、お顔を修復する職人だけは常日頃、大変混みあっておりますので、2~3カ月は修理期間をいただいております。





# by fukudashoan | 2023-04-19 09:00 | 修理事例


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